サーフボード+カーボン(炭素)クロス

カーボンサーフボードについての問い合わせが増えてきていますので、様々な情報をまとめて掲載させていただきます。
 
まとめ:最新仕様のサーフボードではカーボンの使用を抑える傾向にあります。
詳細は下記、記事を参考にして下さい
 
 
Q DHD、DarkArtsの取り扱いはございますか? 
A DHDではダークアーツの販売をしていないため、私共でも取り扱いございません。
DarkArtsアメリカ本社ではDHD​がボードデータを供与しライセンス生産の許可を出しているそうです
​補足情報:オーストラリアではダークアーツのライセンス製造工場がありますが、DHDはその仕上がりのクオリティに満足出来ず、オーストラリア国内での販売を見送っています(2023年9月時点)。
 
 
Q. カーボンクロスとは?
A. アクリル繊維を高温で焼き、炭化させた繊維のことです。これを織り込んで作られる生地をカーボンクロスと言います。
 
 
Q カーボンの特性を教えてください
A. 1.高強度、2.軽量化、3.錆びない、4.熱膨張が小さい等の特性がございます。カーボン繊維の走らせ方によりますが重量を増やすことなく、鉄の何倍もの強度を保つことが可能になりました。また繊維を一方向にするとサーフボードに必要なシナリも保てます。
 
 
Q カーボンストリップとは?
A ストリンガーに沿って、またはストリンガーに変わりカーボンを敷くことで軽量化+サーフボードに必要以上なシナリを抑え、乗り手の用途や好みに仕上げます
 
カーボンストリップをオリジナルの巻き方で仕上げたDMS,カーボンラップ
 
 
 
補足情報:カーボンはその高強度ゆえ、テールパッチなどカーボンを敷いている箇所と無い箇所の境に樹脂割れを起こす事例が多々ございます。そのため最新ボードのテールパッチにはカーボンより強度を落としたイネグラパッチを施すことが主流になってきました。
 
テールパッチ遍歴
カーボン
 
  ↓
イネグラ
 
 
 
実例1 DHD EPS製にはストリンガーに変わり太さを調整したカーボン+イネグラストリップを、テールパッチにはイネグラクロスを採用
カーボンの敷いている箇所と無い箇所の境の樹脂割れを軽減し強度、以前の仕様に比べシナリを引き出し、シナリからの反発のバランスを取った最新仕様です
 
 
以前のDHD EPS製では太さを変えたカーボンストリップや、太めのカーボンストリップを使用していました。
この仕様でも高評価を頂いていたのですが、よりパフォーマンスを引き出すため最新仕様に進化を遂げています。
 
 
 
 
 
 
 
実例2 SPチリ EPS製にはストリンガーに変わりカーボンストリップを採用
強度、シナリ、シナリからの反発のバランスを取っています
 
 
 
 
 
 
実例3 アルメリックのEPS製ボードはスパインテックと呼ばれ、ストリンガーに変わりスパインをフォームに埋め込み、必要以上なシナリを抑えるためカーボンストリップをスパイン脇+ボトム面にを施した独自の仕様